生態系への影響が大きい外来種 アルゼンチンアリ 那覇港で確認 農業被害など懸念

 那覇港管理組合は17日、生態系への影響が大きいとされる外来種で、沖縄県が「重点予防種」に指定しているアルゼンチンアリが同港の公共国際コンテナターミナル内のコンテナヤードで確認されたと発表した。人を直接刺すことなどはないものの、県の「早期発見・防除計画」では屋内へ侵入し不快害虫となることや農業被害などが懸念されている。

 アルゼンチンアリは2019年以来、県内で2度目の確認。県内では未定着だが、1993年に広島県で定着が確認されて以降、12都府県で見つかっている。

 那覇港では侵入監視のため17年から毎年、コンテナヤードの調査を実施。先月27日の調査で採集したサンプルから50個体程度が確認されたという。

 確認された場所では営巣はなかったが、今後は物流を通じた拡散が懸念される。同組合はヒアリなども含めて外来アリを監視し、国や県など関係機関と連携するとしている。(政経部・新垣亮)

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