農作物食い荒らす「最強の外来種」アライグマ 鹿児島・枕崎でイノシシのわなにかかる 県内4年ぶり、7例目

 鹿児島県は16日、農作物を食い荒らし「最強の外来種」と呼ばれる特定外来生物アライグマが、鹿児島県枕崎市立神地区の山林で捕獲されたと発表した。県内での確認は2018年10月の阿久根市以来で7例目。県と枕崎市は発見場所周辺にわなやカメラを設置し、状況を調査する。

 県と市によると、12日午前10時ごろ、地元の猟友会が設置したイノシシなど有害鳥獣用のわなに、1匹が死んだ状態でかかっているのが見つかった。雄とみられ、死骸は16日、鹿児島国際大学(鹿児島市)に送った。生息範囲を把握するため、年齢や食べていたものを調べる。

 アライグマは県内で15年に姶良市重富地区と霧島市霧島田口、垂水市田神で、16年に霧島市霧島永水で、18年に指宿市東方と阿久根市脇本で見つかっている。

 県自然保護課の中山直樹課長は「農業被害や病原菌の媒介が懸念される。枕崎市と連携して状況把握と捕獲に取り組む」としている。

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