触るな危険…アカカミアリ、港で200匹見つかる

 鹿児島県は12日、志布志市の志布志港国際コンテナターミナルで、国指定特定外来生物の毒アリ「アカカミアリ」が見つかったと発表した。県内では初確認。刺されると激しい痛みで水疱(すいほう)状に腫れることがあり、県は素手で触らないよう注意を呼びかけている。

 県によると、環境省が全国で定期的に行うヒアリ調査で見つかった。コンテナ置き場に設置したトラップに約200匹いたという。女王アリはおらず、被害も確認されていない。

 体長は3~5ミリ程度。体は赤褐色で頭が黒いのが特徴。ヒアリに比べて毒は弱いとされる。原産地は米国から中米で、国内では硫黄島(東京)に定着。輸入コンテナとともに侵入するケースが多く、国内各地で発見例がある。

 コンテナターミナルは一般の人が立ち入れない区域。発見を受けて、県はコンテナ出荷時にアリの有無を確認し、見つけたら駆除するよう港湾事業者に連絡した。今後も発見場所周辺の調査を続ける。

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