サクラなど食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」被害、17年度以降で最多

 特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の幼虫に食い荒らされたサクラなどの樹木被害が、2021年度は979本に上り、被害が初めて確認された17年度以降で最多となったことが、栃木県のまとめでわかった。

 クビアカツヤカミキリの成虫は、体長約2・5~4センチ。全体的に黒色で、赤い胸部を持ち、サクラやモモなどの樹木に卵を産む。幼虫は樹木の内部を食い荒らし、枯らしてしまう。

 県内では、16年に足利市で成虫が発見された後、同市や佐野、栃木、小山市で被害が発生した。21年度は新たに壬生、野木町で被害を確認し、20年度の被害(634本)から1・5倍以上に増加している。21年度までの累計被害は2239本で、県は「必要な資材の配備や伐採への支援などを行い、防除を実施していく」としている。

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