新種「オシリカジリムシ」鹿児島・出水市で発見

 鹿児島大学が新種の甲殻類を発見したと発表しました。鹿児島県出水市で採取した魚のおしりの部分にかじりついた状態で見つかったことから、「オシリカジリムシ」と命名されました。

 今回発見された新種の甲殻類「オシリカジリムシ」は、体長1.3ミリほどで、茶色のような色をしています。

 鹿児島大学大学院の上野大輔准教授によりますと、去年5月に出水市の干潟で採取された体長15センチほどの「チワラスボ」と呼ばれるハゼの仲間の尻びれについていたといいます。

 その後の調査で、どの科にも属さない新種の生物であることが分かり、このほど、イギリスの学術誌に掲載されました。

 尻びれについていたことから2007年に流行した歌のキャラクターにちなみ、「オシリカジリムシ科」の「オシリカジリムシ」と名づけられました。

 生物の分類で新しく「科」が作られるのは非常に珍しいということで、上野准教授は、「達成感を感じています。身近に極めて珍しい生き物がいることにロマンをかき立てられました。今後も生き物の進化や多様化のおもしろさを発信していきたい」とコメントしています。

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