「たまずん」に川崎・多摩区特別住民票 「地元の魅力発信の一翼担って」

 川崎市多摩区の二ケ領せせらぎ館で飼育されている黄金色のナマズ「たまずん」に19日、同区から「特別住民票」が交付された。同区で特別住民票の交付は初めてで、藤井智弘区長は「区や多摩川の魅力発信の一翼を担ってもらいたい」と期待を込めた。

 たまずんは、体長約60センチ。2020年6月に同市高津区宇奈根の多摩川で釣り人が釣り上げ、縁起物として同館が譲り受けた。愛称は市が募集して決定。昨年4月から「カワスイ川崎水族館」や多摩区役所で展示され、今年1月に同館に戻ってきた。

 同館を運営するNPO法人「多摩川エコミュージアム」は昨年10月からクラウドファンディングで資金を募集。別の寄付も合わせて計約129万88千円が集まり、特注の水槽(幅150センチ、奥行き57センチ、高さ50センチ)などを購入して飼育している。

 同NPO法人の松井隆一代表理事(79)は「つぶらな目に大きな口は愛嬌(あいきょう)があって、多くの人に親しまれている。せせらぎ館が子どもたちの学びの場としてさらに発展するよう、力になってくれれば」と話した。

+Yahoo!ニュース-地域-カナロコ by 神奈川新聞