市内街路樹4分の1に「外来虫被害」確認 郡山市と福島県調査

 中国などが原産のカミキリムシ「サビイロクワカミキリ」による樹木被害を巡り、郡山市と県が調査した市内の街路樹895本のうち、約4分の1に当たる217本に被害が確認された。8日の郡山市議会12月定例会で柳田尚一議員(立憲・社民フォーラム)の一般質問に柏木忠之建設交通部長らが答えた。

 被害が分かったのは市道や県道など9路線沿いのイヌエンジュとエンジュで、いずれも木の内部が食い荒らされたり、表面に穴が空いたりしていた。サビイロクワカミキリが同市に入ってきた経緯は分かっておらず、特定も難しいという。市は樹木医や国、県と連携し、被害の程度によって伐採するかどうかなどの対応を検討する。

 市によると、イヌエンジュは庭木に利用される場合があるため、注意事項や被害を受けた樹木の処理方法について市のウェブサイトなどで周知する方針。県内では郡山市のほか、須賀川市や本宮市などでも同様の被害が発生している。

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