特定外来生物アルゼンチンアリ、多数の生息を確認 岐阜では9年ぶり 農作物に被害及ぼす恐れ

 岐阜県は1日、可児市瀬田と同市石井で、特定外来生物「アルゼンチンアリ」の生息を確認したと発表した。県内では2007年の各務原市、12年の加茂郡坂祝町に続き3例目の確認。毒性はないが、在来種を駆逐し、農作物への被害を及ぼす恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。

 県によると、9月15日に地域住民から自宅にアリが侵入するなどの被害報告があり、県や可児市が現地調査を実施して検体を採取。可児市瀬田と同市石井にまたがる約0・34平方キロメートルの範囲内で多数のアルゼンチンアリの生息が確認された。

 アルゼンチンアリは体長約2・5ミリで茶褐色、侵入経路などは不明。県と同市は今後、緊急防除を行うとともに、周辺地域の生息状況を調査する。発見した場合は市町村や各県事務所環境課に連絡するよう求めている。

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