野外で外国産カブトムシ発見 瀬戸内町地蔵峠付近「責任持ち逃がさないよう飼育を」 環境省

 環境省沖縄奄美自然環境事務所、奄美群島国立公園管理事務所(奄美野生生物保護センター)は21日、瀬戸内町地蔵峠付近でアトラスオオカブトとみられる外国産カブトムシの死骸が発見されたと発表した。屋外での確認報告は初めてという。本来島内に生息しないことから、こうした生物を飼育する場合は「最後まで責任をもって逃がさないように飼育することを心掛けてほしい」と呼びかけている。

 発表によると、今月12日に、油井岳展望台に向かう林道の入口付近で、大学の卒業論文の研究のために来島していた大学生が発見した。発見場所は、世界自然遺産の推薦地(登録されると登録地)や周辺の緩衝地帯には該当しない。発見時は全身がひっくり返ったような状態だったが、しばらくして再度確認したところ、ばらばらに分断されていた。カラスなどに襲われた可能性もあるという。

 環境省では、発見された種は「アトラスオオカブトとみられる」と考察。インドからインドネシアなど東南アジアに広く生息するカブトムシ類の一種で、3本の角があるなどで人気が高く、大量に輸入・販売されている。奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長は「島内でもスーパーなどでの販売が確認されている。大きさは本土のカブトムシより一回り大きい」と指摘する。

 こうした外来昆虫が野外に定着すると、在来種の餌やすみかを奪う、在来種を食べてしまう、在来種と交雑するなど大きな問題を引き起こす。環境省は「さまざまな昆虫が市販されており、店舗だけでなくネットなどでも昆虫を購入することができる」として、奄美大島のような場所で、これらの外来生物が定着することがないよう、地元に生息しない生物を飼育することの責任(最後まで飼育・屋外に逃がさない)の自覚を求めている。

+Yahoo!ニュース-地域-奄美新聞