【亀山】三重県亀山市川崎町地内の水田にこのほど、ジャンボタニシが異常繁殖し、田植え後の柔らかい稲を食い荒らしている。
外来種で俗名「ジャンボタニシ」は、南米原産のスクミリンゴガイで淡水に生息する大型の巻き貝。成貝は約3―8センチで、稲の茎や草などに卵を産み付け、10日ほどで孵化(ふか)し2カ月で成熟。繁殖力も強く、水温が上がるこの時季に活性化するという。環境省と農水省が作成する「生態系被害防止外来種リスト」に選定されている。
1日のこの日、川崎地区徳原営農組合員と市産業振興課職員、JA鈴鹿職員ら計10人が、田植えを終えた水田に入り、ジャンボタニシの卵や成貝を確認した。同組合の水野良夫会長(73)は「2年前から徐々に増え続け、今年は大発生となった。防除剤の支給など市の支援をお願いしたい」と話した。
市の担当職員は「市内各地域での発生状況を調査した上で、市として何ができるのか検討したい」と理解を求めた。
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