被害2倍に…サクラなど食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」、埼玉で飛び回り拡大 さらに防除を

 埼玉県環境科学国際センターは、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による県内のサクラなど樹木の被害が2020年度(2月末現在)は16市町420カ所で確認されたと発表した。被害箇所が19年度の206カ所(12市町)から約2倍に拡大している。


 同センターによると、新たに被害が確認されたのは、幸手(成虫のみ確認)、久喜、本庄の3市と上里町。県内では13年度に草加市と八潮市で初めて被害が確認され、17年度に8市24カ所に増えて以降、年々被害が拡大している。同センターは「クビアカツヤカミキリは飛ぶため被害が広がっている。さらに防除を進めていく必要がある」としている。
 クビアカツヤカミキリは、サクラなどの樹木に侵入し食い荒らすことで、樹勢を弱めたり枯死させたりする。被害拡大の防止に向けて、同センターの研究員らによる被害状況の確認や、薬剤を使った防除指導などを市町村に対して実施してきた。県は21年度当初予算案に、クビアカツヤカミキリの防除などに取り組む市町村に対する補助事業費(408万円)を計上している。
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