在来種タンポポ、大津は生息に向いている? 外来種に負けず66%占める

 大津市は、市民らが調査した市内のタンポポ分布状況をまとめた「タンポポ地図」(A1判)を作製し、小中学校などに配布した。中山間部などの自然環境を好むカンサイタンポポなど在来種が66%を占め、「在来種が生息できる環境が全国から見ても多く残っている」としている。


 調査は2015年度に続き3回目。保全活動や学習に活用するために実施している。
 今回は昨年春に公募の147人が調査し、1万967株の場所、種類、本数のデータを提出した。在来種は農村部や中山間部に、外来種・雑種は市街化や開発が進んだ地域に集中していた。
 初めて雑種だけの割合も調べた。両種の強みを持つ雑種は、外来種の3倍の株数がある上、在来種に対し影響を及ぼす可能性もあり、今後も目が離せない、としている。
 分析は県シェアリングネイチャー協会の辻田良雄理事長が行った。大津市環境政策課077(528)2760。
+Yahoo!ニュース-地域-京都新聞