米フロリダ州が「ニシキヘビ察知犬」を導入 「トルーマン」が最初のお手柄

 米フロリダ州の野生保護局が外来種の「ビルマ・ニシキヘビ」を察知できる犬の調教を開始。最初に訓練を受けた2匹のうち、ラブラドール・レトリバーの「トルーマン」が、このほど体長2・4メートルのニシキヘビを察知し、訓練の成果が確実に出ていることが明らかになった。


 AP通信が報じているもので「トルーマン」は同州マイアミ・デード郡の狩猟区域で、体長2・4メートルのニシキヘビの存在を自然保護局のスタッフに知らせた。
 訓練はニシキヘビの匂いをついたタオルを用い、追跡装置を装着したヘビを探させる形で1カ月以上にわたって行われ、「トルーマン」と「エレナー」の2匹は、ヘビを発見したら1メートル以内には近づかないように教え込まれた。そこから実地訓練に突入。保護局のエリック・サットン局長は「まだまだ能力を上げる必要があり、新たなアプローチが必要。でも犬はとても献身的で、これをやることに誇りを持っている」と“ニシキヘビ察知犬”が駆除に役に立つことをアピールしていた。
 「ビルマ・ニシキヘビ」は東南アジアが原産でありながら、1990年代からフロリダ州南部のエバーグレーズ国立公園で繁殖。メスが100個ほどの卵を産み、しかも外敵が存在しないことからフロリダ州ではすでに10〜30万匹が生息していると推測されている。小さいワニやシカまで補食するため生態系に及ぼす影響が大きく、過去4年で6300匹を捕獲。しかしまだまだその数が多すぎるため、フロリダ州のロン・デサンティス州知事(42)もニシキヘビ駆除のための予算増を承認していた。
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