高松市内を流れる春日川で、ホテイアオイが異常繁殖し、川面を緑一色に覆い尽くしている。ここまで大規模に繁殖したことは過去になく、高松土木事務所が除去作業を進めている。
同事務所は、梅雨時期に降水量が少なく、河口に流されず滞留してしまい、猛暑で大繁殖したのではないかと見ている。除去作業を始めた10月初旬には2キロメートルほどあり、1カ月あまりかけて、ようやく半分程度まで減らすことができた。
ホテイアオイは、南米原産の水草の一種。環境省の「生態系被害防止外来種リスト」で、生態系に影響を及ぼす可能性があるとされ、対策の必要性が高い「重点対策外来種」に指定されている。気温が高くなるほど成長し、冬場には枯れて異臭が発生することから、年内には除去を終わらせたいとしている。
犬の散歩中の近所の女性は「今年は異常に多い。夏場はまだ水面が見えていたが、今はさらに大きく育ってしまった」と嘆く。(矢木隆晴)
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