外来植物、軽トラ20台分収集 世界遺産登録見据え、対策を強化 徳之島地区自然保護協

 徳之島地区自然保護協議会(美延治郷会長)は17日、鹿児島県徳之島の天城町兼久の町道と徳之島町の山クビリ線で外来植物の駆除作業を行った。世界自然遺産登録へ向けた環境保全活動の一環。同協議会は「アメリカハマグルマなど多くの外来植物は繁殖力が強く、在来植物に影響を与える懸念がある。継続して駆除を行っていく」としている。


 外来植物の駆除作業は、世界自然遺産登録に向けて侵略的外来種の対策強化などを図るのが目的。同協議会は今月3〜5日にかけて、井之川岳や剥岳、犬田布岳など島内各地で作業を展開しており、17日は天城町平土野から犬の門蓋へ続く町道沿い約1・8キロ、山クビリ線は徳之島町山集落近くの約500メートルで作業した。
 犬の門蓋周辺での作業には同協議会会員と、徳之島3町の役場担当者、地域住民など約40人が参加。午前9時から午後3時すぎまで約6時間、アメリカハマグルマやギンネム、ポトスなどの外来植物を軽トラック約20台分集めた。
 美延会長(64)は「外来植物は駆除してもすぐに繁殖するため根絶は難しく、駆除作業には人出も必要。外来植物を駆除する必要性を一般住民に知っていただき、一丸となって島の自然を守る体制が構築できれば」と話した。
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