カミキリ被害木325本 すでに年間の最多更新 足利

 特定外来生物、クビアカツヤカミキリによる足利市内の被害木が、今年に入りすでに過去最多の325本に及んでいることが市環境政策課のまとめで分かった。現時点で昨年1年間の1・7倍以上に達しており、被害が急速に拡大している。


 同市では平成28年夏、県内で最も早くクビアカツヤカミキリの成虫を確認。29年にはサクラなど13本の食害が見つかり、30年に153本、令和元年に185本と増え続けた。今年は9月11日時点で325本の被害が確認され、「今後の調査でさらに増える見込み」(同課)という。
 被害木の所在地は民地198件、市管理地92件、県管理地35件。樹木はサクラが最も多く、モモ、ウメなどが目立った。
 同課は「社寺境内のサクラなどで被害が拡大している。市民の協力で被害拡大をどうにか食い止めたい」と話している。(川岸等)
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