食べてケロ!?ウシガエル肉のライスバーガー 高校生3人が開発中

 篠山東雲高校(兵庫県丹波篠山市福住)自然科学部の生徒3人が、特定外来生物のウシガエルを使ったライスバーガーの開発に取り組んでいる。篠山城跡(同市北新町)の堀で捕まえたカエルを筆頭に、米やレタスなど材料の大半は県内産。生徒たちは「自分たちにしかできない地域の特産品を」と意気込んでいる。(綱嶋葉名)


 同校では、4年前から篠山城跡の堀で外来生物の駆除活動を実施しており、2年前からは捕獲したウシガエルなどの堆肥化も進めている。今回は、全国の高校生が地元食材を使ったメニューを考案する「第9回ご当地!絶品うまいもん甲子園」への応募を目指し、かつて食用だったウシガエルの、高いポテンシャルを生かして、ライスバーガーの開発に乗り出した。
 開発したのは、その名も「篠山ケロッとバーガー」。パテ(ハンバーグ)はウシガエルと但馬牛の合いびき肉を使用し、「カエル肉のパサパサした食感と牛肉のジューシーさがうまくマッチしている」(顧問の平山悠理教諭)という。ライスバーガーにしたのは、コメが兵庫の特産品であることから。味をまとめるたれには同校で造った黒豆みそを使用し、和風に仕上げた。
 ウシガエルの加工にも手間暇を惜しまない。捕獲したその場で締め、臭みを抜くために血抜きをする。さらに同校へ持ち帰るとすぐにさばいて食材にする。ちなみにパテには足の肉を使い、2匹でパテ6個分が取れるとのこと。内臓などは刻んで堆肥にするという。
 「うまいもん甲子園」で、同校はすでに28日に開催される近畿エリア大会の出場校に選抜されており、10月に開かれる全国大会出場を狙う。開発に携わっている同部2年の女子生徒(16)は「カエルをさばくときに細かい筋を取る作業が大変」と苦笑しながら「パテを特に味わってほしい。カエルと言われなかったら分からないと思う」と自信満々だ。
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