カミツキガメ、富士で発見 静大・加藤さん「見つけたら通報を」

 富士市中里の浮島ケ原自然公園で特定外来生物のカミツキガメ1匹が見つかっていたことが27日、分かった。発見されたのは20日。例年カミツキガメが冬眠から目を覚ます時期よりも1カ月ほど早く、専門家らが注意を呼び掛けている。


 同公園で自然観察をしていたグループが水辺で見つけ、富士市に通報した。生物保全の研究に取り組む静岡大教育学部講師の加藤英明さん(40)が引き取った。
 加藤さんによると、見つかったカメは甲長約30センチ、体重6・1キロ。カミツキガメの冬眠期間は4月下旬頃までといい、例年より暖かい日が続いていることが早く出現した要因と推察する。
 カミツキガメの特徴は甲羅の半分以上にも達する長い尻尾。動きが素早く、かむ力も強い。加藤さんは「生態系に悪影響を与え、人にも危害を加える可能性がある。見つけたら行政や警察に通報して」と呼び掛けた。
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