県水産技術センター 「クニマスの天敵」外来ウナギ初の捕獲

 日本で山梨県の西湖にだけ生息するクニマスの保護に向け重要な成果です。


 クニマスの卵を食べる天敵である外来種のウナギの捕獲に山梨県水産技術センターが初めて成功しました。
 県水産技術センターでは、去年から、クニマスの天敵で西湖に生息する外来種、ヨーロッパウナギを効率的に捕獲する技術の研究を進めていました。
 そして1月23日、予め仕掛けておいたワナを引き上げました。
 ワナの引き上げは今回が3回目ですが初めて捕獲に成功しました。
 捕獲されたのは外来種のヨーロッパウナギとみられ、水深30メートルのクニマスの産卵場に仕掛けたワナに掛かっていました。
 外来種のヨーロッパウナギはかつて西湖に放流された在来種の二ホンウナギの稚魚に混ざっていたと考えられています。
 ヨーロッパウナギは二ホンウナギと違い、水温が低くても活動でき、クニマスの卵を食い荒らす姿が観察されていました。
 県水産技術センターでは今回の成果を踏まえ、さらに効率的に捕獲する技術を確立させ、クニマスの保全を図っていきたいとしています。
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