2005年05月31日

規制種ペットどうなるの?環境省に問い合わせ相次ぐ

 外来生物による生態系への被害を防止する「特定外来生物被害防止法」が1日、施行される。第1次規制対象種に指定されたオオクチバスなど37種類は今後、無許可で飼育したり、野外に放したりすると、懲役3年以下か300万円以下の罰金となる。

 環境省には、規制種をペットにする飼い主から問い合わせが相次ぐ一方、規制種への指定を巡って強い反対運動が起こったブラックバスの一種、オオクチバスの放流が特例として認められた山梨県の河口湖では、他の水域への流出を防ぐ体制整備に追われている。

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 国内有数のブラックバス釣り場である山梨県の河口湖。5月最後の週末には、地元漁協が2トンのオオクチバスを放流。バス釣りの本格シーズンを迎えた。

 ブラックバスの漁業権が設定されている河口湖は、同じ山梨県の西湖、山中湖、神奈川県の芦ノ湖とともに特例として今後も放流が認められた。「まずはひと安心」。地元の河口湖漁協の渡辺和昭参事は、ほっと胸をなで下ろす。

 ただし、許可は3年間の期限付き。更新は可能だが、オオクチバスが他の河川などに流出しないよう管理することが条件。同漁協は、今月中に2か所の放水路に、流出防止用ネットを設置するとともに、法施行後は、朝夕や夜間パトロールも新たに実施する。それでも「走っている車を止めて、クーラーボックスを調べることまではできない」(渡辺参事)と、最後は釣り人の良識に頼らざるをえない。

 一方、規制対象には、アライグマやカミツキガメなどペットとして広く飼われている動物も含まれているため、既に飼っている人に限り、許可を受ければ飼育できることとされた。ただ、そのためには五、六千円程度の費用をかけてマイクロチップを埋め込むなど個体識別ができるようにしなければならず、繁殖も認められないなど制約は多い。また、マイクロチップを埋め込める動物病院も限られている。

 施行を控え、環境省には「どうすれば飼育が認められるのか」との相談が相次ぎ、28日には都内で説明会を開催。質問は、許可申請の手続きの仕方から動物の避妊方法にまで及んだ。(読売新聞)

+Yahoo!ニュース-読売新聞-

Posted by jun at 2005年05月31日 16:45 in ブラックバス問題, 自然環境関連, 内水面行政関連

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