2005年05月31日

コイヘルペス:県、愛好家まで指導及ばず 感染コイ、ネットで購入? /広島

 ◇熊野、東広島で6カ所、計16匹
 今月14日、熊野町で死んだニシキゴイから県内で初めてコイヘルペスウイルス(KHV)の陽性反応が出た。その後も、同町や東広島市でニシキゴイが死に、これまでに6カ所の計16匹からKHVの陽性反応が出た。いずれも愛好家が飼育していたもので、うち2カ所ではインターネットで購入したコイから感染した可能性が高い。県はコイの養殖、販売業者に指導や注意をしてきたが、愛好家までは指導できず、意表を突かれた形になっている。【下原知広】

 KHV病は98年に初めてイスラエルとアメリカで確認され、ヨーロッパや東南アジアなどで発生した。日本では03年11月、茨城県で初めて確認された。エラの色が薄れたり、ただれたりするのが特徴だが、症状は分かりにくい。感染後2〜3週間の潜伏期間があり、発症すればコイの8〜9割は死ぬ。人が食べても感染することはない。
 新潟県と並び全国有数のコイの生産地として知られる広島県は、日本でKHV病が確認される前から検査機関を持ち、輸出する養殖業者などのコイを検査していた。
 茨城県でKHV病の感染が確認された後、養殖、販売業者に履歴のわからないコイや県外からコイを購入しないよう指導や注意し、河川へのコイの放流も自粛するよう業者らに要請してきた。だが、愛好家には目が行き届かなかった。
 県でKHVの陽性反応が出た問題で、県水産振興室はまだ感染源を特定できず、感染拡大を心配している。同室の担当者は「陽性反応が出た池のすべてのコイを処分したが、流出の可能性を完全に否定できない。感染しても死なないコイ(キャリア)もいる。これから河川の水温が上がり、KHVが増殖しやすくなるので注意深く監視したい」としている。

5月28日朝刊
(毎日新聞)
+Yahoo!ニュース-広島-毎日新聞


その他のKHV関連記事 26-31日分

アユ釣り:台風の大水の影響も 県、KHV注意呼びかけ−−来月1日解禁 /徳島

 ◇台風の大水や少雨で遡上に影響も\n 県内の大部分の河川で6月1日、太公望待望のアユ釣りが、解禁される。養殖アユの放流量はほぼ平年並みだが、天然アユは昨年秋の産卵期に台風などによる大水が相次いだことに加え、今年の少雨で流量が少ないことから堰(せき)に設けられた一部魚道で水量が極端に減り、遡上(そじょう)が少ないなどの影響も出ている。また、今年は吉野川水系でコイヘルペスウイルス(KHV)病が発生したため、漁業関係者はウイルスが釣り人によって他の河川に持ち込まれることを警戒。県は釣り具や友釣りのおとりアユなどの取り扱いに注意するよう呼びかけている\n 県のまとめによると、1日解禁は、吉野川や那賀川(川口ダムより下流)、海部川など。勝浦川は6月15日、川口ダムより上流の那賀川は7月1日に、解禁される。
 吉野川の天然アユは15〜10センチ。03年を除き、比較的多かった平年と比べると、数は少ないが、吉野川漁連は約17.6トンを放流した。那賀川の天然アユは10〜5センチとやや小ぶり。昨年秋の大水による水の濁りで川底に泥が積もり、産卵が難しかったことなどが原因とみられ、数も平年より少ない。那賀川漁連は約12.1トンを放流した。比較的影響の小さいのは勝浦川と海部川。勝浦川の天然アユは15〜7センチで、数は平年並み。勝浦川漁協も約8トン放流した。海部川の天然アユは、魚体18〜9センチで、数は平年よりやや多い。海部川漁協も約4.7トン放流した。
 KHV病発生を受けて県は、吉野川水系の水に接した長靴や釣り竿などはいったん、十分に乾燥させるか、水道水で30秒以上洗うよう呼びかけているほか、同水系で使ったおとり用アユを他の河川で使用しないよう求めている。【植松晃一】

5月28日朝刊
(毎日新聞)
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コイヘルペス:今年初、KHV感染を確認 新潟の民家飼育、マゴイ2匹から /新潟

 県水産課は27日、新潟市内の民家で飼っていたマゴイ2匹がコイヘルペスウイルス(KHV)に感染していることが確認されたと発表した。今年になって、県内でKHV感染が確認されたのは初めて。
 同課によると、23日に民家の池で飼育していたコイ6匹のうち2匹が死んでいるとの連絡があり、県が1次検査を実施。2匹のいずれからもKHVの陽性反応が出て、独立行政法人・水産総合研究センター(三重県)に検査を依頼、感染が確認された。【奥山智己】

5月28日朝刊
(毎日新聞)
+Yahoo!ニュース-新潟-毎日新聞


コイヘルペス:飼育中の池で、ニシキゴイ感染死−−徳島市内で県が確認 /徳島

 吉野川水系でコイヘルペスウイルス(KHV)病によるコイの感染死が相次いでいる問題で、県は25日、徳島市川内町の池で飼育されていたニシキゴイが感染死したと発表した。今回の発生で、飼育中のコイの感染が確認されたのは初めて。
 県によると、23日、民家庭の池でニシキゴイ20匹を飼っていた市民から「7匹が死んだ」との連絡が県にあり、県がうち1匹について、県水産研究所(日和佐町)で、KHV感染を調べたところ、25日、陽性反応が出た。残る13匹も弱っているという。飼い主は今月初め、吉野川水系に含まれる近くの用水路から取水したと説明しており、県はKHVを含む水が池に流れ込んだとみている。
 県はニシキゴイなどの飼育に使う水を地下水に切り替えるよう呼びかけている。また、一緒に飼育している金魚などに異常がないのに、コイだけが死亡した場合はKHV感染を疑い、県などに連絡するよう呼びかけている。【植松晃一】

5月26日朝刊
(毎日新聞)
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コイヘルペス:死がい8000匹超−−斐伊川水系河川 /島根

 コイヘルペスウイルス病などによって大橋川や宍道湖など斐伊川水系の河川で見つかっているコイの死がいは25日までにさらに増え、水系でのコイ回収量は8000匹を超えた。県などが回収を進めてきたが、宍道湖沿岸などで23日に538匹、24日に876匹に達したため、25日は清掃作業船を出して回収作業に当たった。【久野洋】

5月26日朝刊
(毎日新聞)
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コイヘルペス:前橋公園のコイ7匹から陽性反応−−県1次検査 /群馬

 県は25日、前橋市大手町3の前橋公園さちの池で死んでいたコイ7匹からコイヘルペスウイルス(KHV)病の1次検査で陽性反応が確認されたと発表した。専門機関の診断で感染が確定すれば、管理する同市と協議してまん延防止措置をする。
 同池では昨年11月から水を抜き、コイを業者に預けて改修工事を施行。完成後、先月下旬〜今月上旬ごろ、コイ約120匹を池に戻したところ22日からコイの死が確認された。【山田泰蔵】

5月26日朝刊
(毎日新聞)
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Posted by DODGE at 2005年05月31日 14:03 in KHV関連

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