2005年04月05日

バス一網打尽 産卵前に捕獲作戦 成魚連日水揚げ

 産卵期を控え、動きが活発になるブラックバスを文字通り一網打尽にしようと、刺し網を用いた捕獲作業が、宮城県登米市の長沼で行われている。

 長沼漁協が県などの支援で実施。3月中旬から、沼西部の浅瀬に網を仕掛け、連日のように水揚げを行っている。暖かい日には、多い日で80匹が掛かった。

 朝方、数隻の小舟を出し、前日までに仕掛けた網を確かめる。目の大きな網を使っているため、掛かるのはブラックバスの30センチ前後の成魚だけ。1匹で7万個ともいわれる産卵直前の卵を抱えたメスの姿も目立った。

 組合員の星実さん(63)=登米市迫町=は「思ったより捕れるので驚いた。作業も大変」と語った。産卵期を過ぎると、網に掛かりにくくなるため、捕獲は間もなく終わる。

 長沼では10年ほど前からブラックバスが増え始め、ヌマエビやワカサギの不漁に関係していると考えられている。

 ブラックバスは白身魚で、フライや空揚げなどに調理すれば意外にも美味だが、需要は皆無に等しく、魚は焼却処分される。
(河北新報)

+Yahoo!ニュース-東北-河北新報

Posted by DODGE at 2005年04月05日 10:40 in ブラックバス問題, 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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