◇県、3カ年で
KHV(コイヘルペスウイルス)病により、コイの養殖が事実上ストップしている霞ケ浦で、県がコイの代替魚としてアユの養殖を検討している。関係者は「(通常は清流に生息している)アユを養殖することで、霞ケ浦のイメージアップにもつながるのではないか」と期待している。【三木幸治】
県漁政課、水産振興課によると、今年度予算に「新養殖魚種調査検討費」として約37万円を計上した。コイの養殖再開が困難な情勢のなか「コイ養殖に使用していた網いけすをそのまま利用し、採算性の取れる代替魚を検討する必要がある」と予算化に踏み切った。
調査費は3カ年計画で総額約100万円。親魚養成▽採卵技術開発▽稚魚育成技術開発▽網いけすの養殖に適しているかどうか――などの試験を県内水面水産試験場(玉造町)などで実施する。
アオウオなども
アユは従来から霞ケ浦に生息しており、養殖後の販売先も確保されている。アユのほかには、養殖業者が中国から試験的に導入しているコイ科の淡水魚、アオウオなども代替魚として検討する。
県は「湖の網いけすでアユを養殖するのは例がない。ただ病気の問題もあり、慎重に検討したい」。かすみがうら市の養殖業者は「アユはかつて霞ケ浦で養殖した例もある。調査の推移を見守りたい」という。
(毎日新聞)
Posted by DODGE at 2005年04月05日 10:35 in KHV関連, 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連