関西地区で好んで食べられている魚「ホンモロコ」の養殖技術の勉強会が27日、鳥取市の鳥取大学であった。県ホンモロコ生産組合の主催で、参加者らは生産者や研究者の話に真剣に耳を傾けた。
ホンモロコはもともと琵琶湖に生息するコイ科の淡水魚だが、同湖での漁獲量は減少してきている。県内では関西地区への出荷用に、01年から養殖の研究が始まった。03年には休耕田を利用した養殖で稲作の2〜3倍の収益を上げることに成功した。
勉強会では組合が04年度の生産結果の検討や、05年度の活動計画などについて報告。養殖技術や経営方法などについても話し合われた。
ホンモロコの養殖技術を研究している同大農学部の七條喜一郎助教授は「まずは生産者を増やしていきたい。休耕田の有効利用にもつながる」と話していた。【田辺佑介】(毎日新聞)