basswave短期集中レポート
Another road to the CLASSIC
バスマスタークラシックへの「もうひとつの道」
エド・コーエンの優勝で幕を閉じたBASSフェデレーション・チャンピオンシップ。日本代表としてフロリダに乗り込んだ佐藤義和さんだったが、残念ながら予選ラウンドを通過できず2日間で大会を終えるという結果となった。初めてのフェデレーション・チャンピオンシップ、そして初めてのアメリカ釣行で佐藤さんはどんなことを感じたのだろうか(最終回につき、プレゼントあり)。
PART 7:目標は達成できずも、収穫は多し
家族が精神的な支えとなった初のアメリカ釣行
フロリダ州レイク・トホで開催されたBASSフェデレーション・チャンピオンシップの予選ラウンド。佐藤義和さんは初日3尾、2日め1尾でトータルウエイト6Lb11oz、55名の参加者中50位という結果に終わってしまった。この結果、ウエスタンディビジョンでは9位となり、残念ながらベイ・レイクで開催される決勝ラウンドへは進むことができなかった。これにより、決勝ラウンドの2日間は観客席からウエイインを眺めることになったのだが、その表情は意外にもすがすがしいものだった。
(写真上)今回は家族と一緒だったので、精神的には楽だったという佐藤さん。ダウンタウン・ディズニーでは家族で団欒する姿が見られた。(写真下)ニューヨークに住む知人も応援にかけつけた。応援には応えられなかったが、家族たちとディズニーワールドを楽しんでいたようだ
「バスはバス」を再確認したレイク・トホ
今回、プラクティスと予選ラウンドで3日間レイク・トホで釣りをしたわけだが、もっとも強く感じたのは「場所は変わってもバスはバス」ということだったという。
「BASSで最大ウエイトが記録されている場所ですし、フロリダといえばビッグフィッシュというイメージが強いじゃないですか。もちろんデカい魚はいるんでしょうけど、今回に関していえばアフタースポーンのシーズンで、10Lbオーバーの魚なんて1尾も釣れてませんでしたよね。今回の大会だけを見ればウエイト的に琵琶湖と大差ないわけで、自分の中でフロリダというフィールドを特別に考え過ぎてしまった気がします。どんな場所であれバスはバスなんだと思いました。
予選が終わった日にエド・コーエンと話をしたんですが、彼もニュージャージーからの参加で、フロリダでの経験は乏しい。なんでそんないいウエイトが出せるんだと聞いたら、『場所がどこでもバスフィッシングの基本は変わらない』と言われました。自分のパターンを話したら『お前は考えすぎなんだよ。バスは本能に従って生活してるだけで、人間が考えてるほど頭のいい動物じゃない。ここはカバーが多いから惑わされるアングラーが多いけど、典型的なナチュラルレイクなんだから地形を見ればバスの居場所は簡単に分かるはずだ』と。簡単に分かったら苦労はないんですけど、『考えすぎ』という言葉には納得しました。実は、ずいぶん前に同じセリフを吉田幸二さんに言われたことがあるんです。まさかアメリカで同じことを言われるとは(笑)」。
仲間たちとの出会いと新たな挑戦
このフェデレーション・チャンピオンシップは、全米および海外のアングラーが一堂に介してクラシックへの切符を競う場だ。参加するアングラーたちはアマチュアとはいえ厳しい地区予選を勝ち抜いてきた猛者であり、クラシックという夢舞台に対するモチベーションも高い。ともすればライバル心むき出しの大会となってしまいそうだが、参加しているアングラーたちは実にフレンドリーだった。これはプロトーナメントとは少々違った雰囲気だったといえるだろう。
「クラシックがかかってますから、トーナメントそのものに対してはみんな真剣でした。でも、みんなフェデレーション・チャンピオンシップというお祭りを楽しんでいる感じでしたね。それに、私はウエスタンディビジョンだったんですが、別のディビジョンのアングラーだと『一緒にクラシックに行こうぜ』という感じで接してくれる人が多かったです。エド・コーエンもそうでしたし、サウスキャロライナのジェフ・ヘイガーも、どんなルアーがいいとか、ホテルでもいろいろ話かけてくれました。それだけに、彼がクラシックに行けたのは嬉しく思いました。イタリアのフランコ・マンチーニも私と同じような境遇だったので、いろいろ話をしました。
佐藤義和さんからのお土産プレゼント! フェデレーション・チャンピオンシップ参戦選手だけに贈られるBASSワッペン3点をセットで1名の方へプレゼントいたします。
ご希望の方は、郵便番号・住所・氏名・年令・電話番号、そしてbasswaveを読んでの感想をご記入の上、メールにてcontact@basswave.jp までご応募ください。応募はお一人様1回限りとさせていただきます。ご応募の締め切りは2005年5月20日。厳正なる抽選のうえ、当選者はbasswaveにて発表させていただきます。