2005年04月28日

Another road to the CLASSIC:PART 3

バスマスタークラシックへの「もうひとつの道」
PART 3:トーナメント初日

 ついに幕を上げたCITGO BASSフェデレーション・チャンピオンシップ。日本を代表してこの一戦に臨んだ佐藤義和さんは、プラクティス最終日に見舞われた雨によって体調を崩し、発熱しながらも大会初日に挑んだ。初日は3尾で5Lb7ozをウエイインし34位に。「確固たるものがない」と苦渋の表情を見せるものの、2日めは「もっとタフになってもらって、その中でリミットを取りたい」とモチベーションの高さをアピールした。

 フロリダ州レイク・トホを舞台にフェデレーション・チャンピオンシップ2005がついに開幕した。昨日の夕方から降りはじめた雨は、当初、トーナメント初日の正午あたりまで続く予報が出ていたが、本戦初日がスタートするころには上がっていた。しかし風は残り、一日中強風がキシミチェーンを吹き抜けるハードコンディション。レイクの水位も昨日の降雨で2ftほど増水し、佐藤さんは「(プラクティスで回ったエリアが)まったく違う感じになっていた」と激変した状況を伝えた。
 初日の成績を見てわかるように、全体的に釣果やウエイトはまずまずといったところだ。首位につけたニューハンプシャー州代表のジョー・ルカレーリは17Lb2ozをウエイイン。2位のバージニア州代表トッド・シャーフも16Lb10ozとグッドストリンガーを持ち帰っている。
 
  選手にプラクティス時の感触を訊いてみると、そこそこバイトは得ているようだった。ただしキーパーサイズに満たないスモールフィッシュが多く、いかにグッドジョブでウエイトを揃えるかがキーだと述べた。
 
 前述したように、佐藤さんは現在、体調を崩し万全なコンディションとはいいがたい。やはり移動や慣れない環境の変化、湿度や強風、雨によってリズムが保てなかったのだろう。
 「今日はノーフィッシュを覚悟してやってみたけど、3尾も釣れたね(苦笑)。明日は天気が変るらしいから、またアジャストして。もっとタフになってくれたほうが、私にとってはいいかな。そんな中でリミットを獲って、ウェスタン組のトップ3位に滑り込みたいね」と不屈のハイモチベーションを垣間見せた。
 
 予選ラウンド最終日の予報は、晴天。もしピーカン+ベタナギの状態になれば、タフになるのは間違いない。アングラーたちは「風があってくれたほうがバイトはよくなる」と口を揃えた。
 


ジンバブエ代表のジェリー・ユースタは、フェデレーション・チャンピオンシップを経由してバスマスター・クラシックに3度クオリファイされた経験のある強者だ。今大会でも初日に8Lb11ozをウエイインし、ジンバブエが所属するセントラル組で3位につけた。これで俄然、4度めのクラシック出場の可能性が出てきた
 佐藤さんは、総合成績では34位だが、ウェスタン組では6位につけている。3位のアングラーとは約4Lbの差。これを凌ぐグッドウエイトを持ち帰らなければ、決勝進出は絶たれてしまう。明日は予選最終日なだけに、いい結果に期待したい。
 
+Bassmaster.com
+初日の成績

+PART 1:参戦直前の佐藤義和さんにインタビュー
+PART 2:本戦直前プラクティス
+PART 3:トーナメント初日
+PART 4:トーナメント2日め
+PART 5:トーナメント3日め
+PART 6:トーナメント最終日
+PART 7:最終話

Posted by DODGE at 2005年04月28日 13:12 in 短期集中レポート

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