バスマスタークラシックへの「もうひとつの道」
PART 3:トーナメント初日
ついに幕を上げたCITGO BASSフェデレーション・チャンピオンシップ。日本を代表してこの一戦に臨んだ佐藤義和さんは、プラクティス最終日に見舞われた雨によって体調を崩し、発熱しながらも大会初日に挑んだ。初日は3尾で5Lb7ozをウエイインし34位に。「確固たるものがない」と苦渋の表情を見せるものの、2日めは「もっとタフになってもらって、その中でリミットを取りたい」とモチベーションの高さをアピールした。
フロリダ州レイク・トホを舞台にフェデレーション・チャンピオンシップ2005がついに開幕した。昨日の夕方から降りはじめた雨は、当初、トーナメント初日の正午あたりまで続く予報が出ていたが、本戦初日がスタートするころには上がっていた。しかし風は残り、一日中強風がキシミチェーンを吹き抜けるハードコンディション。レイクの水位も昨日の降雨で2ftほど増水し、佐藤さんは「(プラクティスで回ったエリアが)まったく違う感じになっていた」と激変した状況を伝えた。
初日の成績を見てわかるように、全体的に釣果やウエイトはまずまずといったところだ。首位につけたニューハンプシャー州代表のジョー・ルカレーリは17Lb2ozをウエイイン。2位のバージニア州代表トッド・シャーフも16Lb10ozとグッドストリンガーを持ち帰っている。
選手にプラクティス時の感触を訊いてみると、そこそこバイトは得ているようだった。ただしキーパーサイズに満たないスモールフィッシュが多く、いかにグッドジョブでウエイトを揃えるかがキーだと述べた。
前述したように、佐藤さんは現在、体調を崩し万全なコンディションとはいいがたい。やはり移動や慣れない環境の変化、湿度や強風、雨によってリズムが保てなかったのだろう。
「今日はノーフィッシュを覚悟してやってみたけど、3尾も釣れたね(苦笑)。明日は天気が変るらしいから、またアジャストして。もっとタフになってくれたほうが、私にとってはいいかな。そんな中でリミットを獲って、ウェスタン組のトップ3位に滑り込みたいね」と不屈のハイモチベーションを垣間見せた。
予選ラウンド最終日の予報は、晴天。もしピーカン+ベタナギの状態になれば、タフになるのは間違いない。アングラーたちは「風があってくれたほうがバイトはよくなる」と口を揃えた。
+PART 1:参戦直前の佐藤義和さんにインタビュー
+PART 2:本戦直前プラクティス
+PART 3:トーナメント初日
+PART 4:トーナメント2日め
+PART 5:トーナメント3日め
+PART 6:トーナメント最終日
+PART 7:最終話