basswave短期集中レポート
バスマスタークラシックへの「もうひとつの道」
PART 4:トーナメント2日め
CITGO BASSフェデレーション・チャンピオンシップは大会2日め、予選ラウンド最終日を迎えた。「フェデレーションからクラシック・クオリファイを獲得する」といった道程は、平坦な路ではない。経済的、そして時間に余裕があったとして、バスマスターツアーやオープン戦からクラシック出場枠をねらうのもまた過酷である。どの大会やトレイルに出場しようとも、相見えるのは目の前に広がる大自然とバスなのだ。実力が問われる弱肉強食の世界で、佐藤義和さんは葛藤した。
まず最初にフェデレーション・チャンピオンシップのフォーマットを再確認しておこう。 クラシック出場をねらうには、まず予選を勝ち抜いて決勝ラウンドに進まなければならない。この日、レイク・トホでは予選最終日が開催された。
決勝に総合1位(イースタン組1位)で抜けたのは、初日「天候がどう転んだとしても対応できるパターンを持っている。エリアもルアーも使い分けている」と豪語したトッド・シャーフだった。彼は初日16Lb10ozでイースタン組の2位で折り返し、2日めにも16Lb1ozといった安定したウエイトを釣り上げる。総合2位で決勝に進出するタイラー・スワニーに1Lb10ozの差をつけて、首位の座についた。シャーフは「フロリダのバスはカレントがあるとバイトするようで、雨が降ったおかげで私のエリアには流れができた。ウイードだけじゃなく、ウッドカバーもあったしいいエリアだった」と勝因を伝えている。
また2位に入ったスワニーはコロラド州在住でありながら、ワイオミング州のフェデレーションに属し代表を勝ち取ったアングラーである。彼はプラクティスから本調子になれず、初日も正午までライブウェルは空の状態だったという。その後の数時間でリミットを揃え2日めにつないだ。そして2日めには19Lb7ozというグッドウエイトをウエイイン。見事総合2位、ウェスタン組1位で決勝進出を果たした。
日本を代表して“初のアメリカ釣行”がフェデレーション・チャンピオンシップとなった佐藤義和さんは、プラクティス日に崩した体調が思うように回復せず、予選最終日も厳しい条件の中で出航。日本のフィールドからは想像もつかないベジテーションマットや水質、そしてバスと対峙した。この日は1尾で1Lb4ozと低迷。2日間合計を6Lb11ozにまで伸ばしたが、決勝進出ラインであるウェスタン組トップ3には入れず、総合50位(ウェスタン組9位)でフィニッシュした。
+PART 1:参戦直前の佐藤義和さんにインタビュー
+PART 2:本戦直前プラクティス
+PART 3:トーナメント初日
+PART 4:トーナメント2日め
+PART 5:トーナメント3日め
+PART 6:トーナメント最終日
+PART 7:最終話