バス釣りをしていると、ブラックバスではなくブルーギルが釣れてしまうことがあります。筆者も何度となく釣っていますし、バスアングラーにとってはかなり身近な魚でしょう。そんなブルーギルをめぐるルールが、2026年9月1日から少し変わりました。
正確には、以前から特定外来生物だったブルーギルに加えて、ブルーギル以外の「ブルーギル属」の魚も特定外来生物に指定されたのです。
環境省
https://www.env.go.jp/press/press_05457.html
「ブルーギル以外のブルーギル属って何?」そう思ったバスアングラーも多いのではないでしょうか。
これまでは「ブルーギル」だけだった
ブルーギルは以前から、オオクチバスやコクチバスと同じ「特定外来生物」に指定されています。しかし同じブルーギル属には、ブルーギル以外にもさまざまな魚がいます。
2026年9月1日からは規制範囲が広がり、ブルーギル属の全種に加えて、ブルーギル属同士の交雑個体についても特定外来生物となりました。
新たに指定された魚については、飼養、保管、生きたままの運搬、譲渡、野外への放出などが原則として禁止されています。
環境省 中部地方環境事務所
https://chubu.env.go.jp/topics_00312.html
単に「珍しい魚が規制対象に追加された」という話なら、バス釣りとはあまり関係がないようにも思えます。
ところが今回の指定には、バスアングラーとして少し気になる背景があります。
すでに日本で見つかっているブルーギルの仲間もいる
今回新たに規制対象となったブルーギル属のうち、「ロングイヤーサンフィッシュ」と「パンプキンシードサンフィッシュ」は、すでに国内の野外で確認されています。
環境省の資料では、この2種について「定着している可能性が高い」とされています。
環境省
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/data/sentei/17/mat02_2.pdf
また、中部地方環境事務所もロングイヤーサンフィッシュとパンプキンシードサンフィッシュについて、中部管内で生息が確認されていると案内しています。
筆者もバス釣りを長くやっていますが、普段釣り場で見慣れているのは当然ブルーギルです。しかし知らない魚が釣れたときに、「なんか色の派手なブルーギルだな」くらいに思ってしまう可能性はありそうです。
今回の指定を知って、バスアングラーとしてはこの点が一番気になりました。
もしバス釣り中に見慣れない魚が釣れたら?
ブラックバスを狙っていると、狙っていない魚がルアーへ食いつくことは普通にあります。ブルーギルはその代表格ですが、ナマズやニゴイなどが釣れることもあります。
では、明らかにブルーギルに似ているけれど、いつものブルーギルとは少し違う魚が釣れたらどうするのか。
少なくとも「珍しいから家に持って帰って飼ってみよう」と、生きたままクルマに積むのは避けるべきです。
今回指定されたブルーギル属の魚は特定外来生物なので、許可なく生きたまま運搬したり、保管したりすることは原則禁止されています。
環境省は、新たに規制対象となった魚類について同定マニュアルも公開しています。
環境省「特定外来生物等の同定マニュアル」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/manual.html
見慣れない魚が釣れた場合、「珍しい魚が釣れた」で終わらせず、まず魚種を確認するという意識は持っておいた方がよさそうです。
ブラックバスとは実はかなり近い仲間
ここもバスアングラーとして面白いところです。
ブラックバスとブルーギルは見た目がかなり違いますが、どちらもサンフィッシュ科の魚です。オオクチバスやコクチバスはMicropterus属、ブルーギルや今回話題になっているロングイヤーサンフィッシュなどはLepomis属に分類されます。
つまり、ブラックバスとブルーギルはまったく無関係な魚というわけではありません。
バス釣りをしているとブルーギルを「バスじゃない方の魚」くらいに扱ってしまいがちですが(笑)、調べてみると意外と近い仲間です。
そして今回、そのLepomis属全体が特定外来生物として規制されることになりました。
「見たことのない魚が釣れた」が起こる可能性もある
今回のニュースで筆者がバスアングラーとして気になったのは、法律そのものよりも「すでに国内で確認されているブルーギルの仲間がいる」という点でした。
ブラックバスを狙って全国の湖や川へ行く人なら、さまざまな魚と遭遇します。これまでなら「変わったブルーギルが釣れた」で済ませていた魚が、実は別のブルーギル属だった、ということもあるかもしれません。
もちろん、見た目だけで魚種を断定するのは難しいでしょう。だからこそ、見慣れない魚が釣れたら写真を残し、必要に応じて環境省の同定資料などで確認する。
そして少なくとも、珍しいからといって生きたまま持ち帰らない。
バス釣りをする側としては、このあたりは覚えておきたいところです。
筆者も今後、ブルーギルっぽい魚が釣れたら、いつもより少しじっくり顔を見てしまいそうです。
