静岡県は9月9日、環境省による全国65港湾でのヒアリ類確認調査において9月5日に御前崎港と清水港で発見されたアリが「アカカミアリ」であることが確認されたと発表しました。
「アカカミアリ」は要緊急対処特定外来生物で、環境省は発見箇所周辺において薬剤を設置し、緊急防除を実施しています。
アカカミアリは体長3.8ミリ~8.0ミリで、ヒアリに比べると毒は弱いものの、刺されるとアルカロイド系の毒によって痛みを覚え、水疱状に腫れると言われています。
調査員が9月5日、静岡県の御前崎港西埠頭で150個体程度、清水港新興津埠頭で300個体程度、地面を出入りするアカカミアリの疑いのあるアリを発見し、発見場所周辺に薬剤を設置し、緊急防除を実施したということです。
9月9日、専門家の調査により、発見されたアリがアカカミアリであることが確認されました。
県は、港湾関係者に対し、アカカミアリが確認されたことを周知し、発見箇所周辺の監視やパトロールを継続的に行っていて、ヒアリ類の早期発見や早期防除に努めるとしています。
清水港では、直近で2024年7月にアカカミアリが確認されていますが、人的被害は報告されていないということです。
御前崎港では、今回が4年ぶり2度目の確認で、環境省が継続調査を実施する予定です。