【亀山】三重県亀山市は28日、同市椿世町の里山公園「みちくさ」で同公園管理運営協議会と協働し「里山塾」(峯和也塾長)を開き、池干し体験を実施した。
塾生20人と保護者、鈴鹿高校自然科学部の生徒6人ら計約50人は、水を抜いた池に手にたもを持ち長靴で入り、生息している在来種のカワバタモロコやモツゴ、スジエビなどを捕獲し、外来種のアメリカザリガニを駆除した。
津市河芸町の小学1年生、松井飛叡君(6つ)は「顔まで泥だらけになったけど、楽しかった。ザリガニを捕まえた」と話していた。峯塾長は「多くの人の手を借りて、外来種を駆除し、本来生息する在来種の環境保全に、池干しは必要です」と自ら池に入り、在来種の魚を捕獲していた。
里山塾とは、市環境課が事務局となり、「魚と子どものネットワーク」や「亀山市の自然環境を愛する会」などの市民団体で構成。同公園内の魚や植物、虫などを見て触れて、楽しみながら自然環境を学ぶ講座として平成28年度に開講。塾生らは年に数回、公園内で池干し体験や夜の虫観察のほか、鈴鹿川に出向き魚の生態系などを学んでいる。