【危険生物】放置段ボールに「カミツキガメ」 ひそかに飼って放棄?

建物の前に放置されていた段ボール。中に入っていたのは、あの危険生物でした。

 札幌市内にある爬虫(はちゅう)類を保護・飼育する施設のシャッター前に9日朝、1つの段ボール箱が置かれていました。その中には…。

 北のワニ舎・武藤卓也代表理事:「開けてみたらカメが入っていて、よく見たらカミツキガメだった」

 危険な生物として知られる「カミツキガメ」が捨てられていたのです。

 住宅が多く立ち並んでいる道路は、普段は子どももよく通るといいます。

 もしも子どもたちが先に箱を開けていたら…。

 ただ、今回捨てられていたカミツキガメは大きくはなく、生後2、3年の若い個体でした。それでもすさまじいかみ付きぶりです。

 北のワニ舎・武藤卓也代表理事:「こうやって見た感じ小さくて可愛いんですけど、どんどん大きくなるので、簡単に人の指をかじって食いちぎったりもするぐらい、凶暴といえば凶暴な生き物なので…」

 1960年代以降にペットとして日本に輸入された北米原産のカミツキガメ。

 大きくなりすぎて飼育することをやめるカミツキガメの飼育放棄は15年以上前から社会問題になっています。

 6500匹が野生化して生息するといわれている千葉県の「印旛沼」では…。

 印旛沼近隣の農家:「義理の弟は農作業していて、かまれて病院に行った」  2005年には生態系に影響を及ぼす特定外来生物に指定され、特別な許可がない限り飼育は禁止されています。

 今回、捨てられていた若いカミツキガメ。密かに飼育していて飼いきれなくなったのでしょうか。

 北のワニ舎・武藤卓也代表理事:「うちに来たら“何とかしてくれる”と思った人が置いていったのでは。安易に置いていくのは許せないところがありますね」

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