鹿児島県環境審議会自然環境部会は7日、指定外来動植物の候補にツヤオオズアリとオオカナダモを決めた。県は年内に指定し、来年2月に野外放出禁止などの規制を目指す。
アフリカ原産のツヤオオズアリは在来種の捕食が懸念され、「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されている。県内では奄美群島と指宿市に分布し、既に広範囲に生息している奄美群島は駆除が難しいとして、規制地域から除外した。
南米原産のオオカナダモは県内各地に分布する。繁殖力が強く、船舶の通行などに影響を及ぼす恐れがあり、全域を規制対象にする。
県指定外来動植物は今回の2種を含め計22種になる。指定後は野外放出禁止のほか、適切な飼養、販売業者による注意説明が義務化される。悪質な違反者には知事が勧告し、氏名や事業者を公表する。