高松市の川で水草のヒシが異常繁殖しています。 在来種ではありますが、放置すると生態系にも悪影響が出ると心配されています。 実は同じ川では、昨年別の水草が繁殖していました。
水面に浮かぶ水草。 驚きなのはその量です。 「水草が生えているのはこちらの川です、水面が見えなくなるくらいびっしりと緑色の葉で覆われています」。
高松市を流れる春日川です。 6月ごろから約2キロにわたる区間で水草が増えていました。
近所の人「こういうケース珍しいんちゃうかな、水草いうのはあちこち見ても」。 「春日川でここだけよ、よそはそんなことない」。
異常繁殖した植物の正体は在来種のヒシです。 繁殖力が強く、水温が低くなると葉が枯れ、水質の悪化を招くなど問題を引き起こすとされています。
高松土木事務所・古川課長「在来種がここまで繁殖力があるというのは認識していなかったのでそのあたり困惑している」。 この場所、実は昨年も水草の繁殖に悩まされていました。
昨年、川を覆っていたのはヒシではなく外来種のホテイアオイでした。 川を管理する香川県は約1000万円をかけて除去しました。 県は今年早くからホテイアオイの動きに注意を払っていましたが、それをあざ笑うようなヒシの異常繁殖です。
古川課長「7月上旬にまとまった雨がありましたので、その際に河川の増水によってホテイアオイは小さいうちに下流に流出した、ヒシは川底に根がありまして流水によって流れ切るものではない」。
なぜ春日川で水草が繁殖するのかはわかっていません。 香川県はヒシを除去する準備にかかっています。