池の水、抜いてみました――。北海道函館市の函館公園で23日、園内の「北海池」の水を抜いて、池に生息している生き物を捕獲、観察する催しが開かれた。泥の中から出てきたのは。
市立函館博物館が夏休みに児童向けに開いている講座の一つで、北海池は2年ごとに水を抜いて天日にさらす大掃除をしており、今回は夏休みの時期に合わせて博物館が企画した。夏休みの自由研究や絵日記のヒントになると人気で、定員いっぱいの10組約20人の親子が参加した。
この日、泥の中から見つかったのは、コイ、フナ、モツゴ、アメリカザリガニ、クサガメ、ミシシッピアカミミガメなど。子どもたちが泥まみれになりながら、生き物を捕獲した。
約1時間半の作業を終え、博物館の奥野進学芸員は、水槽に移した生き物を参加者に見せた。「みんなが池で見つけた生き物の半分以上が外来種と呼ばれる、もともと北海道にはいなかった種類です」と説明した。
参加した5年生の相本遊音さん(10)は「カメがずっしりと重かった。夏休みの宿題の日記に書きます」。妹の咲楽さん(8)は「楽しかったけど、服が泥で真っ黒になってしまった」と笑った。(三木一哉)