道路脇や土手のきれいな花…実は特定外来生物「見つけたら駆除して」

 梅雨の晴れ間、初夏の風に、キバナコスモスにも似た黄色い花が揺れている。花の名は「オオキンケイギク(大金鶏菊)」。兵庫県丹波篠山市内でも、道路脇や土手に群生し、田園地帯を彩っているが、生態系に影響を及ぼす「特定外来生物」の一つだ。


 北米原産のキク科の多年草で5〜7月に開花。鮮やかな黄色い花が特徴で、わがもの顔で咲き誇る。1880年代に観賞用や道路ののり面などの緑化用に導入された。強い繁殖力でカワラナデシコなど在来の野草を駆逐してしまう恐れがあり、2006年、特定外来生物に指定された。「外来生物法」で栽培や運搬、保管、販売が禁止されている。
 市農村環境課(TEL079・552・5013)は、昨年から啓発チラシを作成。大群落をつくるため、昔ながらの里山の風景を変えてしまう恐れもあり、「きれいだからと庭や花壇に植えたり、刈り残したりせず、見つけたら確実に駆除して」と呼び掛けている。(堀井正純)
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