奄美大島のマングース 23年度にも根絶宣言 環境省計画

 環境省は15日、奄美大島に生息する特定外来生物マングースについて、最短で2023年度、遅くとも25年度までに根絶を宣言する計画を明らかにした。奄美市で開いたマングース防除事業検討会で報告し、委員に了承された。


 ハブ駆除を目的に島外から持ち込まれたマングースは、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの希少種を捕食するため、同省が00年度から駆除事業を開始。駆除が進み、18年春以降は捕獲されていない。
 計画によると、22年度までに、捕獲数や監視カメラによるモニタリング結果などを基に根絶確認の手法を定める。
 21年度から島内全域に設置しているわなを徐々に減らす。探索犬や島内全域に約420台設置している監視カメラは取り外さず、モニタリングは続ける。仮にマングースが見つかった場合は、通常のモニタリングは中断し、生息確認地域で集中的に駆除する。
 マングースが島内に持ち込まれる可能性も想定し、22年度までに監視体制を確立する。
+Yahoo!ニュース-地域-南日本新聞