静大加藤講師ら外来生物生息調査 麻機遊水地、156匹捕獲

 静岡市と静岡大教育学部の加藤英明講師は16、17の両日、同市葵区の麻機遊水地第4工区で外来生物の生息状況を調査した。危険性の高い特定外来生物カミツキガメは見つからなかったが、外来生物156匹を捕獲した。


 調査は2015年から毎年継続し、今年は規模を縮小して市職員、加藤講師とゼミ生、静岡北中・高の生徒約30人が参加。16日夕方にエサをつけたわな約100個を仕掛けて17日午前に回収し、外来・在来合わせて生物170匹を捕獲した。外来生物はクサガメ120匹、ミシシッピアカミミガメ31匹、ライギョ5匹。在来生物はスッポン12匹、モクズガニ2匹だった。市環境局環境創造課の担当者は「例年以上に外来生物が多い。在来生物の幼体を駆逐している」と分析する。
 同遊水地の第3工区周辺では今春、3匹のカミツキガメが発見、捕獲された。遊水地の各工区間は巴川でつながっており、第4工区でも生息の可能性があった。加藤講師は「調査を続け、行政、地域と一体になって今後の防除につなげることが大切」と話した。
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