梅やモモ、スモモ、サクラなどの木を食い荒らし、枯れさせる特定外来生物、クビアカツヤカミキリの対策に当たる、和歌山県の日高地方クビアカツヤカミキリ連絡会議は7月20〜31日に、日高地方全域でサクラの植栽地85カ所、計2812本で調べた結果、確認はなかったと発表した。次回調査は11月を予定している。
この虫は成虫で体長2・5〜4センチで、体全体は黒く光沢があり、胸部が赤く突起がある。また、幼虫は大量のうどん状や挽肉状の「フラス」と呼ぶ木くずとふんが混じったものを排出するのが特徴。これまでに、紀北地域で被害が確認されている。
調査では、サクラの木の主幹根元から高さ4メートルまでの間に、フラスや成虫の発生がないか目視で確認した。
4〜7月に生産者や住民から、みなべ町などで発生の疑いがあるという通報が3件寄せられているが、現地を確認したところ、いずれもゴマダラカミキリムシなど在来の害虫だったという。
連絡会議は、引き続き警戒が必要だといい、クビアカツヤカミキリの成虫やフラスを見つけた場合は、各市町の農業担当課やJA紀州営農指導員、日高振興局へ連絡してほしいと呼び掛けている。
対策研修会の参加者募集
早期発見や防除対策を目的に、県はクビアカツヤカミキリ対策研修会を開き、被害の実態や対策、支援策について説明する。参加は無料。
紀南地方では田辺会場(9月4日午後1時半〜3時半、紀南文化会館小ホール)先着200人、みなべ会場(9月8日午後1時半〜3時半、中央公民館大会議室)先着50人。
参加希望者は、日高振興局農業水産振興課(0738・24・2930)へ。
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