鹿児島県奄美大島の龍郷町で23日、特定外来生物オオキンケイギクの駆除作業があった。環境保全活動に取り組む同町龍郷の宇都宮英之さん(63)の呼び掛けで、環境省奄美野生生物保護センターの職員らが参加。町内4カ所で約30株を確認し、根から抜き取った。
オオキンケイギクは北米原産。5〜7月に黄色い花を咲かせる。国内では1980年代に鑑賞や緑化のため導入された。繁殖力が強く、生態系への影響が危ぶまれることから、環境省は特定外来生物に指定して栽培や運搬、野外に放つことなどを禁じている。
宇都宮さんは町内の住民や児童生徒らに呼び掛けて10年以上、外来種の駆除活動に取り組んできた。同日は同町円、嘉渡、秋名の各集落で生えているオオキンケイギクを確認し、駆除を行った。
宇都宮さんは「活動を続けて住民の認識が高まり、町内では減少したが、オオキンケイギクは根強く生えてくる。駆除を継続することが大事だ」と述べた。
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