ニシキヘビの革製マスク、ウイルスと外来種を同時に撃退? 米フロリダ

【5月24日 AFP】米フロリダ州の男性が、新型コロナウイルスの感染拡大と、同州の脆弱な生態系を壊す外来種の問題を同時に解決する方法を考案した。ニシキヘビとイグアナの革でマスクを作ることだ。


 爬虫(はちゅう)類の革を使ってマスクを製作しているのは、「オール・アメリカン・ゲーター・プロダクツ(All American Gator Products)」を経営するブライアン・ウッズ(Brian Woods)氏(63)。マイアミの北40キロに位置するダニアビーチ(Dania Beach)の作業場でウッズ氏は、「非常に深刻な問題をファッションで表現した」と話した。
 着想を得たのはインターネットで見つけた奇妙な情報だ。馬が女性のブラジャーをマスクとして着けていたのを目にしてからだという。
 ウッズ氏は現在、自身のフェイスブック(Facebook)のページで、ニシキヘビの皮で作ったマスクを90ドル(約9700円)で販売している。
 ニシキヘビは、20世紀の終わり頃に外来ペットとしてフロリダに持ち込まれ、その後、捕食者のいないエバーグレーズ(Everglades)に放たれたと考えられている。
 スネークハンターのエイミー・サイウィ(Amy Siewe)氏は、「ニシキヘビは全長5.5〜6メートルになり、ネズミからシカまであらゆるものを食べる」と言う。
 フロリダ魚類・野生生物保存委員会(Florida Fish and Wildlife Conservation Commission、FWC)は、ニシキヘビを捕まえた人に賞金を払っている。
 イグアナもペットとしてフロリダに持ち込まれて野生に放たれ、穏やかな気候の中でどんどん繁殖したと考えられている。
 映像は21日撮影。(c)AFPBB News
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