メダカ1万匹が消えた! 被害は約200万円 ”意外な犯人”確保 しかし9日後にまた… 福岡県朝倉市

 福岡県朝倉市で、珍しいメダカなどおよそ1万匹が姿を消しました。


 窃盗が疑われましたが、防犯カメラに映っていたのは意外な犯人でした。
【朝倉めだか倶楽部 熊谷誠治さん】
「メダカハウス3棟ある中の2棟全滅。約1万匹ですね」
「(被害金額は)ざっと200万円くらいですね…はい」
がっくりと肩を落とすのは、福岡県朝倉市でメダカの飼育・販売をしている熊谷誠治さんです。
こちらのハウスでは2020年に入ってメダカが日ごとに姿を消し、ついには全体の半分にあたる1万匹以上がいなくなりました。
熊谷さんは2018年もおよそ200匹を盗まれる被害に遭ったばかり…
今回は、4月の展示会に出品予定だった1匹数万円の品種も狙われました。
【記者】
「ブームに乗じた窃盗事件なのか…熊谷さんが防犯カメラを設置すると、そこには意外な犯人が映っていました」
これは、3月7日未明に撮影されたハウスの映像。
暗闇の中、現れたのは…なんとアライグマです!
メダカの水槽に次々と顔を突っ込んでいきます。
盗まれたと思われたメダカはアライグマの餌食になっていたのです。
「今年特に力を入れたかったメダカだったので」
「もう本当につらいです」
意外な犯人に驚いた熊谷さんでしたが、食パンを入れたわなを設置したところ、数日後に「犯人」確保に至りました。
これにて一件落着!かと思われましたが…
「事件」はこれで終わりませんでした。
「今日捕獲した2頭目です」
「もう2頭目なんですか」
なんと、16日も別のアライグマがわなにかかったのです。
周辺ではブドウ農家もアライグマによる被害を受けているといい、農業への被害も深刻化していました。
【朝倉めだか倶楽部 熊谷誠治さん】
「アライグマに罪ないんですよね」
「これを輸入販売し、これを野山に放置した人に怒りを覚えます」
「こういう外来生物を最後まで大事に飼って頂くということもお願いしたい」
本来、日本にいないはずのアライグマ。
野生化した原因は人間にあるだけに、外来生物の飼育・管理のあり方が改めて問われています。
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