外来カミキリに注意 啓発チラシで呼び掛け

 昨年11月、和歌山県かつらぎ町のモモ園でバラ科の樹木に害を及ぼす、外来のクビアカツヤカミキリによる加害痕跡が見つかったのを受け、紀州うめ研究協議会(箱木英樹会長)は、発見した場合に捕殺して県に連絡することなど注意を呼び掛けるチラシを5万部作成した。農家などに配布する。


 協議会はみなべ町や田辺市など梅産地の自治体やJA、各地の生産者代表などで構成する。2017年にも啓発チラシを配布しており、今回2回目という。
 チラシには、このカミキリは幼虫が樹を食害し、バラ科樹木(梅、サクラ、スモモ、モモ)を中心に多くの果樹や樹木に大きな被害を与えることを説明。
 県内では17年7月にかつらぎ町で雄1匹が見つかり、19年12月時点で6園地11樹のモモとスモモでフラス(幼虫のふんと木くずの混合物)が同町内で確認されている。いまのところ、紀北より南への侵入は確認されていないが、定期的な園内の見回りなど注意の強化が必要と呼び掛けている。
 前胸の部分が赤いのが特徴の成虫や、木の根元に見られるフラスの写真を載せている。「ウメやサクラなどで成虫か大量のフラスが出ている樹木を見かけた場合、成虫は捕殺し、連絡をお願いします」と書いている。
 連絡は、県うめ研究所(0739・74・3780)、西牟婁振興局農業水産振興課(0739・26・7941)、日高振興局農業水産振興課(0738・24・2926)、最寄りのJA紀南やJA紀州へ。
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