滋賀県水産試験場(彦根市)は12日、アマゾン川などに住む肉食性の魚ピラニアが、琵琶湖で初めて捕獲されたと発表した。
捕獲されたのは、南米大陸原産のピラニア・ナッテリィ1匹で、体長15.7センチ、95.6グラム。成魚かどうか、雄雌も不明という。同日朝、高島市新旭町饗庭沖約1キロで漁業者が外来魚駆除用に仕掛けた刺し網にかかっているのを見つけ、同試験場が回収した。
同試験場によると、琵琶湖を含め県内でのピラニアの捕獲は、集計を始めた1994年以来初めて。国内では観賞用として流通していおり、ペットとして飼っていたものが放たれたらしい。
同試験場は「越冬は難しいが、生存中は在来種が食べられてしまう可能性がある。人に危害を加える恐れのある魚を琵琶湖に放流するなんて、とんでもないこと」と話している。
(京都新聞)