2005年06月25日

8月1日からアユ漁の操業自粛へ 滋賀県漁協組合 漁獲量激減で

 今季の漁獲量が激減している琵琶湖の親アユを増やすため、県漁業協同組合連合会は24日、滋賀県の規則に基づく禁漁期間を3週間前倒しし、8月1日から操業を全面的に取りやめることを決めた。同会によると、漁業者による操業自粛は過去に例がないという。

 今季のアユ漁が始まった昨年11月から今年5月までの漁獲量は計68トンで、昨季まで4年間の同期の平均に対し、4割強に落ち込んでいる。昨年秋に相次いだ台風による増水で、卵が流出したことなどが原因とみられる。
 年間漁獲量が111トンだった1966年以来の不漁で、同会は親アユの増殖強化を県に要望するとともに、漁業者自らアユ資源の保全を図るため、6月初め、役員会で操業自粛の方針を打ち出していた。
 この日、大津市におの浜4丁目の県水産会館で開いた総会で、8月1日から操業を全面自粛する特別決議案を賛成多数で可決した。県の漁業調整規則では、8月21日から3カ月間が禁漁期間だが、3週間前倒しすることになる。県によると、8月1日からの禁漁は、同じく不漁のために琵琶湖海区漁業調整委員会の指示で実施した83年以来となる。
 県は親アユの放流量を増やすため、6月定例県議会で審議中の本年度一般会計補正予算案に関連経費2100万円を盛り込んでいる。同会の鳥塚五十三会長は「友釣り用として放流される琵琶湖産アユが近年、再評価されてきていただけに残念だ。資源管理型の漁業に転換する第一歩としたい」と話している。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年06月25日 18:30 in 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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