2005年06月01日

1日からブラックバスなどの密放流に罰則 滋賀県 外来種被害防止法が施行

 ブラックバスの1種オオクチバスとブルーギルが、滋賀県内の内陸部のダム湖や水路、河川などにも広く生息していることが、県や市民グループの調査で分かった。悪質な密放流などの可能性がある。1日からブラックバスなどの密放流に懲役や罰金を科す外来種被害防止法が施行される。

 県は昨年12月までの2年間、県内の758地点で調査した。オオクチバスやブルーギルを確認したのは、河川が438地点のうち75地点、ため池が290地点のうち142地点、ダム湖が30地点のうち15地点だった。
 オオクチバスは琵琶湖岸から約35キロ離れた甲賀市土山町の野洲川上流や約25キロ離れた甲南町のため池など、魚が絶対にそ上できない湖南、湖東地域の内陸部で見つかった。
 一方、琵琶湖博物館(草津市)を拠点に活動する「琵琶湖博物館うおの会」などは2003年9月までの6年間、県内の広範囲で調査した。2703地点のうち、オオクチバスは304地点で、ブルーギルは339地点で確認した。
 このうち、河口から3キロ以上離れた水路や小川、ため池では、オオクチバスが84カ所、ブルーギルが68カ所で見つかった。草津市や守山市など湖南、湖東地域が中心だった。
 うおの会事務局長で琵琶湖博物館の中島経夫上席総括学芸員は「人間が放流したことや、湖水を農業用水として水路や田んぼに入れた際に外来魚の稚魚が混ざっていたことが考えられる。川や水路でも琵琶湖と同様に、外来魚に稚魚や卵を食べられるなど、在来魚の生息環境は悪化している」と話している。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年06月01日 06:36 in ブラックバス問題, 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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