釣り人による琵琶湖のブラックバスやブルーギルの回収量が、2004年度は計約40トンに上り、前年度と比べて約1・6倍に増えたことが9日、滋賀県のまとめで分かった。県内の商店などで使える「ノーリリースありがとう券」の発行数や回収施設を増やしたことが奏効したとみており、外来魚の駆除に向けて、引き続き釣り人の協力を求めている。
県琵琶湖レジャー対策室によると、ノーリリースありがとう券発行に伴う回収量は04年度に28・5トンで、03年度より12・6トン増えた。一方、湖岸や漁港などに設けた回収ボックスと回収いけすでの回収量は04年度が11・9トンで、03年度より2・3トン増えた。
同室は回収量が増加した要因として▽外来魚の重量に合わせて引き換えるノーリリースありがとう券を3万枚から5・5万枚余りに増やし、引き換え期間を1カ月延長した▽回収ボックスを5基、回収いけすを6基それぞれ増やした−などを挙げた上で、「一昨年4月に施行した条例の再放流禁止のルールが浸透してきた」とみている。
県はこのほど、さらに回収施設を計5基増やして63基とし、外来魚の駆除への協力を呼びかけている。(京都新聞)