2005年04月10日

小魚安心バス“ブロック” 仙台のNPOが魚礁開発

 増え続けるブラックバスから小魚を守ろうと、仙台市内のNPO「河川整備研究会」(笹正樹代表)が、小魚のすみかとなる魚礁を開発し、特許申請した。玉石や流木を利用し、小魚のえさとなる虫や藻などを繁殖しやすくする構造。研究会は市内の河川に設置してもらうよう関係機関にアピールしていく考えだ。

 笹さんら研究会メンバーが考案したのは、約1立方メートルのU字ブロックを使った魚礁。ブロック開口部をふさぐように玉石や流木を詰めて木のくいで押さえ、ブロック内部に小魚が周遊できるすき間を設ける。
 研究会によると、魚礁は河川の護岸コンクリートに沿うようにすき間なく並べて沈め、水生昆虫や藻などを繁殖させて小魚の生育環境を整える一方、微生物の活動も活性化させ、水質浄化にもつながるという。
 ブロック一個当たりの製作費は約15万円。試作品3タイプを用意し、3月に特許庁へ申請書を提出した。
 研究会が活動拠点とする宮城野区の七北田川流域では近年、ブラックバスが増殖。一回の投網で30―50匹も捕獲されることもあるといい、「放流されたサケの稚魚などが捕食されている」と笹さんは言う。
 魚礁は河川管理者の許可がないと河川に設置できないため、研究会は国や県などの関係機関に「水質浄化と生態系維持の両方に役立つので、ぜひ採用してほしい」と訴えている。(河北新報)

+Yahoo!ニュース-河北新報-

Posted by jun at 2005年04月10日 10:17 in ブラックバス問題

mark-aa.jpg