富山県立上市高校の生徒が、特定外来生物「オオキンケイギク」の花びらを活用した菓子作りに取り組んでいる。花びらには抗酸化・抗がん作用が見込める色素成分のフラボノイドが5、6倍含まれているといわれる。生徒はただ刈り取るだけでなく、食べることが駆除につながることも地域に広げたい考えだ。
北米原産のオオキンケイギクは観賞・緑化用に導入されたが、在来植物の生育場所を奪うほど繁殖力が強く、2006年に特定外来生物に指定された。栽培や販売は禁じられている。同校周辺では上市川堤防などに自生し、5、6月には黄色い花で埋め尽くされる。生態系を取り戻そうと、5月には生徒有志149人が約100メートル分を引き抜いた。
移動禁止の対象外となる花びらを菓子作りに活用する取り組みは3年目。今年は食品製造の授業で花びら入りのシフォンケーキを調理した。冷凍した花びらを生地に混ぜ込み焼き上げた。
冷凍処理をすると花特有のえぐ味が薄れるという。焼き上がった花びらはレーズンのような見た目で、原形はなくなっていた。3年生の櫻田里奈さん(18)は「花びらだと感じない方が食べやすい。上市の名物になってほしい」と期待する。
同校は、町内の障害者就労支援施設に製造委託をしたケーキを富山駅のマルシェで昨年販売するなど、一般への発信も試みてきた。石黒友一教諭は「食べることでも駆除できることをアピールしたい。花びら入りビスコッティも企画したい」と力を込める。
(木村泰之)
