アマミヤマシギ「絶滅危惧」外れる マングース防除で回復 IUCNレッドリスト

 国際自然保護連合(IUCN)は10月にレッドリスト改訂版を発表し、鹿児島県の奄美関係ではアマミヤマシギやルリカケスなどが絶滅危惧種の分類から外された。同リストのウェブサイトなどによると、いずれも特定外来生物フイリマングースの防除などにより、個体数が回復傾向にあることが評価された。この他、国際的な保護活動が進むアオウミガメなども絶滅危惧種から外れている。

 同レッドリストは地球規模で動植物、菌類の保全状況などをまとめたもので、絶滅(EX)、野生絶滅(EW)の他、絶滅リスクの高い順に▽深刻な危機(CR)▽危機(EN)▽危急(VU)▽準絶滅危惧(NT)▽低懸念(LC)―などに分類。このうち、CR、EN、VUが絶滅危惧種に位置付けられる。

 今回の改訂では、国内希少野生動植物種のアマミヤマシギはVUからNT、奄美大島やその周辺離島のみに生息する国の天然記念物ルリカケスはVUからLC、熱帯・亜熱帯海域に生息し、奄美の海でも見られるアオウミガメはENからLCへそれぞれランクが引き下げられた。

 環境省奄美野生生物保護センターの鈴木真理子希少種保護増殖等専門員は「生息数や生息域の回復が評価されたということであり、良いことだと思う。外来種対策や開発の制限など現在行っている対策が評価された結果でもあり、その対策や回復の状況を維持していく必要がある」とコメントした。他にも、冬鳥のクロツラヘラサギ(ENからVU)などの変更もあったという。

 一方、世界的な動向としてIUCNは「森林伐採などにより、世界中で鳥類の半数以上の種が減少傾向にある」と警鐘を鳴らしている。

 同レッドリストは1964年に作成され、改訂を続けながら、これまでに17万2600種以上を評価。国の特別天然記念物アマミノクロウサギは64年作成の「希少な哺乳類、鳥類の予備的なリスト」から掲載されており、現在ENに位置付けられている。

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