国内に天敵不在、赤い首の特定外来生物が各地に拡大 農水省が注意呼びかけ

 「赤いクビに要注意!」。国がこう呼びかける特定外来生物による被害が、中国地方で初めて確認された。岡山市北区の後楽園と付近のサクラ4本で見つかった。全国各地で木の内部が食い荒らされて枯死するなど被害は深刻。岡山県は特産のモモをはじめとした果樹などの被害防止に神経をとがらせている。

 問題の虫はクビアカツヤカミキリ。中国四国農政局などによると、幼虫はバラ科のウメやモモ、スモモ、サクラなどの樹木内に寄生し、2、3年で成虫になる。光沢のある黒で胸部が赤い。1匹の雌から千個以上産卵した例もあるなど繁殖力が強い。国内に天敵はいないとみられる。

 被害は2012年に愛知県で初めて確認されて以降、全国に拡大。8月21日時点で22都府県で確認されている。果樹栽培が盛んな和歌山県では、26年6月末時点でウメやモモなどの被害が累計約1万1千本に上った。

 7月末、当時の鈴木憲和農相は交流サイト(SNS)で「見かけた場合、踏みつぶす等捕殺をお願いします」と投稿。農林水産省と環境省による対策本部設置を報告している。

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